第三章 怒りと哀しみと…

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「復習はバッチリみたいだね」 黒月が満足そうに、ウンウンと頷く。 「で、この後はどうすんの?」 「データの中身は、何だったんですか?」 「…予習はいまいちかな」 二人の問いに、黒月が冗談っぽく答えた。 「とりあえず、この後だけど。下手に動けないんだよね」 「何で?」 「データの中身に関係するけど、相手が結構でかい組織みたいでね」 「あの、内容は…」 真希の質問に、黒月は少し考え込む。 「…。あまり楽しい話にはならないよ?」 黒月が暗い表情と沈んだ声で答えた。
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