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真希の問いかけるような答えに、黒月は頷く。
「もちろん、証拠や裏付けは必要だろうけどね」
「これが証拠にはならないの?」
「データだけだと無理だよ。データと合った事実がないことには、ね」
「・・・兄は、この組織を摘発するために?」
真希が黒月に問う。
「多分ね。ただ、途中で連中に気付かれた」
「それで・・・殺されたんですか・・・」
真希の言葉に怒りや悲しみの感情が込められていた。
美樹は声をかけられず、ただ隣の友人を気遣って見ているしかできなかった。
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