第三章 怒りと哀しみと…

65/124
前へ
/540ページ
次へ
そんな真希の様子に気付きながらも、黒月は話を先に進める。 「考えられることは一つあるんだけどね」 「アイツらが襲ってきた理由?」 「そう。というか、多分それが正解なんだろうけど・・・」 そこまで言って、黒月が口ごもる。 「何よ?途中で止められたら気になるでしょ?」 「・・・兄の仕業ですか?」 真希がつぶやくような声で聞く。 その問いに、黒月が無言で頷いて肯定を示した。 「え?え?どういうこと」 「どういう方法をとったかはわからないけど、どうやら俺を巻き込むことまで仕組んでたみたいだからね」
/540ページ

最初のコメントを投稿しよう!

588人が本棚に入れています
本棚に追加