第三章 怒りと哀しみと…

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「???」 「必要ない、って…」 「だってさ、結局は家に帰るか学校行くかぐらいでしょ?追いかけなくても、待ってりゃそこに来るんだから」 「「あ―!」」 二人の声が、見事に重なった。 「まあ、無意味ではなかったよ。こっちが警戒してるって、敵にわからせただろうし」 「でも、それって相手を刺激してしまうんじゃ?」 黒月の言葉に真希が疑問をぶつける。 「だろうね。けど、そうでもしないとお互いに動きが取れないから―」 「敵が動くのを待つワケね」 美樹が黒月の説明を受けて答える。
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