588人が本棚に入れています
本棚に追加
「…そう簡単に動くかはわからないけど、ね」
プルルルル…プルルルル…
階下で電話が鳴った。
「真希ー。電話よ」
電話を取った、真希の母親が声をかける。
それを聞いて、真希が階下へ向かった。
「…」
「…」
「何か聞きたそうだな?」
「そりゃ、ね。いくつもあるわよ」
「だろうな」
「でも今は…」
「ん?」
「真希を助けることが最優先だから!」
「…」
「だから…、今は何も聞かない」
「…」
「アンタを信じる」
美樹の真剣な瞳を向けられ、黒月が思わず視線をそらした。
最初のコメントを投稿しよう!