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「自ら光らぬ月には強すぎるな」
「は?」
「日崎さんの放つ"光"がね」
「?」
それ以上のことは何も言わず、黒月は黙り込んだ。
ガチャ―
「ただいま。―って、何かあったの?」
部屋の空気が、さっきまでと違うのを感じて、真希が聞く。
「いや、別に何もないけど」
「それより真希、何の電話だったの?」
美樹の質問を聞いて、真希の表情がくもる。
「…うん。警察から、兄さんのことで確認したいことがあるから来て欲しいって」
「はぁ?何で今さら?」
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