序章

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核保有国の被害は、「核を持っていたが故に」甚大なものとなった。 何せ、核弾頭がレーザー食らって誘爆するのだからシャレにならない。 自業自得ともいう。 しかし、国連の中枢を占めていた核大国の崩壊によって、みんなが安泰だと思っていた世界秩序は、「おいおいっ!?」というほどあっさり崩れた。 非核国にとっても他人事ではない。 トゲトゲのついた巨大な亀に似たエイリアンたちは、大気圏に突入して中国、北米、ロシア、ヨーロッパに次々と「降陸」し、生体レーザーで人々を焼き殺しながら、自分たちの勢力範囲をじわじわと拡大していった。
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