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「う、うぉーっ!!」
俺は驚愕する。庭がとてつもなく広いこともさる事ながら荷物が散乱している
「なんだ?このダンボールの山は」
「・・通販です。最初は家の前に置かれて、その」
つまり最初は家の前に置かれていて、一人で運んでみたが庭で断念した・・というわけか
家まで運んでやれよ運送屋め
「さっきは疲れていたのか。すまない、ステータス異常かと思ってたよ」
小首を傾げるメイド。またもや失礼な事を言ってしまった
「あ、今何時?」
メイドが時間を告げる。今五時限目で後40分でテストがはじまる。ここから学校まで10分だ
「20分くらいしたら俺は学校へいくぞ。シンデレラより気が短くてすまんな」
こくりと頷くメイド。あれ?シンデレラって何分いたっけ、まぁいいや
「ところで俺は輝っていうんだ。メイドさんは?」
散乱した缶詰をダンボールにいれながらたずねる。最強無敵のカニ缶詰?美味そうだ・・
「・・メイです」
「メイドの、メイ」
「・・はい」
「メイ、メイドの」
「・・はい」
はっ、なんだかしらないが変な空気だ。話題を変えようか
「滝さんはどこへいったんだ?」
聞くと自転車で散歩にいったらしい。通販で健康器具を買ってるなら運動しなくてもいいのに
「忘れてた。これスペアの鍵」
それをメイに手渡した、がいない
「馬鹿なっ。気配すら感じなかっただと!」
神隠しにでもあったのかと辺りを見ると麦茶をもったメイが玄関からあらわれた
「・・どうぞ」
「急にいなくなったから驚いたぜ。冥土にでもいったかと思ったぞ!なーんて」
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