屋敷から学校へ~解放~

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キーンコーンカーンコーン わいわいと賑やかな教室。テスト前の休み時間なのに楽しそうだ 「おっ輝!今きたのか!」 クラスメートが手をふる。適当にあいさつをして聞いてみる 「テスト前なのになぜ賑やかなのだ。テスト内容がケーキ食べ放題にでもなったのか?」 その時、クラスメートが口を開いた 「抜き打ちで三時限目にされたんだよー。よく考えたらHRでやるより国語の時間に・・あれ?」 俺の時間が止まった 今日の出来事が走馬灯のように甦る 寝坊して、鍵をさがし、自転車がパンクし、絆さんにどつかれ、メイドと謎の時を過ごし、校門でハンマーヘッド・・これはいいや 「全て無駄だと言うのか!」 「い、いきなりなんだ!?」 謎の発言を叫ぶ俺に怯えるクラスメート。俺は膝からがっくりと崩れたのだった キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン 担任の先生がはいってくる。俺の姿を見つけて声をかけてくる 「新巻君。遅かったわね。テストの事なんだけど今日の放課後残ってね」 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 気絶した俺。その後居残りの最中にもあーだこーだ怒られるハメになる 「結局、誰が悪いんですかねぇ・・先生」 「新巻君です」 ピシャリと言われた。そもそも寝坊した時点でテストがはじまっていたのだ、確かに俺が悪い 「ふっ、先生。いきなり抜き打ちなんてひでーや」 「いきなりだから抜き打ち、ていうんです」 またもピシャリと言われた。次第に外が暗くなっていくのを見ながら居残りテストを終えるのだった
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