33人が本棚に入れています
本棚に追加
「ありがたくいただきます。ありがとう、絆さん」
素直におじぎをすると手をひらひらとかえしてくれた。これでつっこみが優しければ最高なんだが・・
・・・・・
・・・・・
「うっし。終わったぞ~」
お姉さんが立ち上がり伸びをする。ちょうど俺もおにぎりを食い終わった
「サンキュー絆さん。毎度毎度すまないねぇ」
老人の真似でよろよろと絆さんのところへ向かう。その瞬間何かを手渡された
「??鍵??」
「学校近くの滝さんの家においてきて。この前スペアの鍵忘れてったのよ」
しまった!おにぎりの代償は使いだったのか!ぬぅぅぅぅ・・
「計りおったなぁ!オヌシ」
「あはは。大した用じゃないからいーだろ。ほら、さっさといくいく」
しっしっとあっちいけポーズをされる。俺は犬か
「へっ!お安い御用だぜ!じゃあな!ツンデレ姉ちゃん!」
自転車にまたがり全力疾走、お姉さんがいくらバトルマスターでも攻撃はできまい
「ふっふっふ・・おや?」
お姉さんがピッチャーのように振りかぶっている。おお。村田ちょ・・
ズガーン!
自転車の後ろに石が当たった
「俺の人生はお姉さん次第で終わりにされてしまうんだろうな」
諦めにも似た悟りを開いた俺。今度手を打たねば・・
と考えているうちに滝さんの家が見えてきた
最初のコメントを投稿しよう!