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「ここだここだ。相変わらずでっけぇ家だー」
テレビにでそうな屋敷。これがばあさん一人のものなのだから凄い
「郵便受けとかないのかここは」
キョロキョロと門の前で探す俺。その時門の横の小さいドアからメイドさんがでてきた
「萌え、じゃねーや。メイドさん。滝さんに渡してほしいものがあるんだ」
「・・どなたでしょうか」
怪しいものを見る目つきだ。冷静に考えればいきなり慣れ慣れしすぎたか?
「怪しいものじゃないですセニョール。自転車屋の絆さんに頼まれておつかいに参上したのです」
黙って俺を見るメイドさん。なぜだ、かなり紳士にたちまわったはずだが・・なにか違うのか?
「・・ああ。絆さん」
「おっせ!」
やべ。思わずつっこんでしまった。なんという遅さなんだ。ステータス異常ではないのだろうか?
「・・でしたら。おあがりください」
そろそろと小さいドアに向かうメイドさん。いや、まて
「学校にいかねばならないんだ。あがっていきたいのはやまやまだけど今日は勘弁してくれ」
・・・・・
・・・・・
「・・いえ。どうぞ」
「おっせ!」
そろそろ直に聞きたくなってきたぞ。前世は亀ですか?とか実は俺、速すぎますか?とか
「・・実は」
「へ?はぁ・・」
急に喋りだしたので焦る。彼女にしてみればかなり素早いだろう
「・・男手を少々借りたいのです。あの・・時間はとらせないので力を貸していただければと・・」
もにょもにょと喋るメイドさん。なんなんだこれは?萌え死させる気か?
「萌え、じゃねーや。つまり困ってると」
こくりと頷き、小さいドアへ導くメイドさん。あぁ、流されていく・・
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