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「よっ光輝じゃんか」
現れたのは、幼なじみの光輝(コウキ)だった。
昔から友人として、よきライバルとしての関係である。
「聞いたよ、お前闇の力選んだらしいな」
光輝が言う。
「相変わらず暗ぇなぁ光輝。俺さ、この闇の力で世界救ってみせるから!お前は?」
光輝は黙って眩い剣を鞘から抜いた。
「おもしれぇ。今日から敵、か」
闇夜は不敵に笑う。
「闘るか?」
光輝がまっすぐ剣を構えた。
しばらくの沈黙。
「いや…やめとこう。どうせまた闘うことになんだろ」
闇夜はゆっくりと、光輝とは逆の方向に歩き出した。
旅が、始まるのだ。
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