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すると襖のほうから聞き覚えのある、しかも威圧感のある声が聞えた。
雪「私が何か?」
咲希はギクリとし恐る恐る襖のほうを見た。
咲(般若だ…;般若がいる…;《サッサといわねぇと…》ならぬ雰囲気を纏ってる…;いやあああああああああああああああああああああ!!!!誰か助けてーーーーーー!!!!)
雪「あら、私サッサと言えなんて言ってませんよ。」
咲(読心術!?;)
雪「いえ、全部声に出してますよ~?」
咲「あたしのバカアああああああああ!!!」
雪宇はあたりを見渡し、舞琴を見つけると舞琴に近付いて、舞琴の側に座り話し掛けた。
雪「舞琴?何があったんですか?舞琴が私の部屋もとい、斎藤さんの部屋を通り過ぎて言ったのは訳があるんでしょう?」
と先生が生徒に話すような感じで雪宇は舞琴に話し掛けた。
雪「何があったんです?」
すると、舞琴が口を開いた。
舞「原田さんが……」
雪「うん。」
舞「虫を舞琴の目の前に突き出して見せた……。」
雪「(ブチリッ」
咲「アッ……」
雪宇は立ち上がり、原田の所まで行き、立ち止まった。
雪「……原田さん、この度は舞琴をいじめくれるなんて……クスクス……なぁにしてくれてんじゃあわれぇ……」
明るい表情から一辺、無表情になった。
初めて見る原田や藤堂は一体なにが起ったのか、一瞬分からなかった。
なんと、雪宇は怒ると極道の人の喋りかたになる。(←最初見た時びっくりしたよ;; by咲希)
雪「わしの可愛い舞琴に何しとんじゃあゆうてんねん。あぁ?ゆえんのか?その口は飾りか?あぁん。」
そう言って、原田の口を摘み引っ張って、話した。
原「(ボー然」
原田にはもう、何がなんだか引っ張られても、痛さなんてかんじなかった。
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