2人が本棚に入れています
本棚に追加
クラスで1人ぼっち
*小学校6年生*
授業の発表会で由佳の番が来た。6年生なりの考えで一生懸命にスピーチをした。周りを見ても誰1人聞いてやしない。
勿論、先生もだ。
スピーチが終わるないなや、「早く席に戻れ!」的な態度をされた。
もぅその時点でクラス全員と先生から嫌われていた。透明人間状態だった…由佳のあだ名は、「エッグマン」。クラスの男子からそう呼ばれていた。なぜなら由佳は卵アレルギーだったからだ。
そんな小学校生活でも唯一、心が救われる物があった。それは「本」。
授業以外の時間は1人ぼっちだった為、いつしか本を読むようになった。きっと本が友達だったのかもしれない…何て寂しい人間なのだろぅ…本が友達だなんて。
6年生のいつの日だか、父親に手紙を書いた。
「由佳、今いじめられてる。でも本があるから大丈夫。」と…
小学校のイジメに関しては、あまり家族に言ってなかった。こんな経験初めてだし、自分というものもちゃんと持っていたし、あまり深く考えてはいなかった。
そんな中、由佳がいじめられてる事に対して放課後、クラスの先生と女子で話し合いをした。
先生はこう言った。
「現在クラスの中でイジメがあります。過去、現在でいじめてた人は手を上げて下さい。」と…
矛盾してる言葉だった…「先生だって、無視してたぢゃないか…」
由佳は心の中でそう思った。8名~10名程、手が上がった。
イジメの内容は、バブいたり、無視をしたり、一部ではスカート捲りもあった。1時間程で話し合いは終わり、イジメはもうしなぃとの結果で終わった。
時は過ぎ、卒業の時を迎えた。泣きながら、蛍の光・校歌を歌った記憶は鮮明に覚えてる。
今思えば、いじめられつつも学校に行き、現実と向き合ってた由佳だが、これらは、始まりにすぎなかったのだ…
最初のコメントを投稿しよう!