クラスで1人ぼっち

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クラスで1人ぼっち

*小学校6年生* 授業の発表会で由佳の番が来た。6年生なりの考えで一生懸命にスピーチをした。周りを見ても誰1人聞いてやしない。 勿論、先生もだ。 スピーチが終わるないなや、「早く席に戻れ!」的な態度をされた。 もぅその時点でクラス全員と先生から嫌われていた。透明人間状態だった…由佳のあだ名は、「エッグマン」。クラスの男子からそう呼ばれていた。なぜなら由佳は卵アレルギーだったからだ。 そんな小学校生活でも唯一、心が救われる物があった。それは「本」。 授業以外の時間は1人ぼっちだった為、いつしか本を読むようになった。きっと本が友達だったのかもしれない…何て寂しい人間なのだろぅ…本が友達だなんて。 6年生のいつの日だか、父親に手紙を書いた。 「由佳、今いじめられてる。でも本があるから大丈夫。」と… 小学校のイジメに関しては、あまり家族に言ってなかった。こんな経験初めてだし、自分というものもちゃんと持っていたし、あまり深く考えてはいなかった。 そんな中、由佳がいじめられてる事に対して放課後、クラスの先生と女子で話し合いをした。 先生はこう言った。 「現在クラスの中でイジメがあります。過去、現在でいじめてた人は手を上げて下さい。」と… 矛盾してる言葉だった…「先生だって、無視してたぢゃないか…」 由佳は心の中でそう思った。8名~10名程、手が上がった。 イジメの内容は、バブいたり、無視をしたり、一部ではスカート捲りもあった。1時間程で話し合いは終わり、イジメはもうしなぃとの結果で終わった。 時は過ぎ、卒業の時を迎えた。泣きながら、蛍の光・校歌を歌った記憶は鮮明に覚えてる。 今思えば、いじめられつつも学校に行き、現実と向き合ってた由佳だが、これらは、始まりにすぎなかったのだ…
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