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だから嫌なんだこんな会話だけで勝手に盛り上がり、そしていろいろな方向へいく。学園っていうのはこいうのがあるから面白いかもしれない。
だが少数でわずがだが、こんな生活が嫌な人がいるはずだ。
その一人が僕なのだから。
こんなことを思っている僕は、その辺にいる人間ではないのではと、世間から見られるだろう。
だけど僕は、人間と変わらない。
この僕でも人間として感情を表してるだけなのだから。
だからこそ人間と変わらないはずだと思っている。
「えっと……レン君の席はそこでいいかな?」
「あぁ……はい!!わかりました」
指定された席は、窓側の席で後ろから二番目の席だった。
その近くには、可愛いコールをしていた男子達が居たような気がした。
あまり周りを見ていない自分が悪いのかもしれない。
何故か興味が湧かないだけなのだ。
それだけのことだった。
「レンレン!!」
いきなり名前を呼ばれる。あだ名のように名前を重ねられて呼ばれた。
「なに?」
「えっと……私ルミっていうの宜しくね。レンレン。変な呼び方かな?」
隣にいた女子だ。転校して初日テンションが高い女子とあってしまう。
最初は穏やかに過ごすつもりだったが一日が始まりだしたら、直ぐにそれは出来なくなってしまう。
それにため息をつきたいがこらえた。
「ルミだっけ。宜しく。呼び方は何でもいいよ」
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