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魔法石に、色の変化が現れる。
ほんのすこしずつ緑がかかり始まっている。
(へぇ~キラは風属性の魔力を使うのか……威力系か。)
魔法石とは、アスカ先生が言ったように自分の魔法の特性を見極める。
何種類か色があり、その色に応じて属性が決まる。
赤が炎、青が水、黄色が雷、緑が風などに分けられている。
まだ見付けられていない属性が存在するとも言われている。
ここ数年見付かっていない。
「綺麗な石。触ってみていいですか?」
ルミがキラの魔法石を触ろうとするとレンは手で防ぐ。
「今が一番大切なところだから邪魔をしない方がいいよルミ」
「え……!?そうなんですか。それなら……わかりました」
風がキラを纏い始める。
石が完璧にキラの魔力に染まった証拠だ。
「危ないよぉ」
手を少し前に広げ風を防ぐレン。
単に防いでる訳ではない。
微量の魔力によって。
誰にも気づかない程の微量。
光と風がキラを包み込む。
そして……光は武器の形を成す。
そろそろだな……
武器の誕生が近いのだ。
三人は、目をキラから離さずに見る。
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