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カインは、自分自ら魔力を上昇し続ける。
石に紅き模様が浮かび始める。
炎属性を示すことになる。
だが可笑しい……これだけの魔力を注ぐ理由が思い付かない。
(あれはぁ……)
カインの背後から炎により作られた人の形が微かに見られる。
そうか……
カインはヒューマ族だったのか。
ヒューマ族とは、魔法界には少ない部族である。
それらから産まれたものは炎属性を宿すと言われている。
総てを紅蓮の炎により消滅させるためとも言われていた。
だが……その中で少数だが産まれもっての才能『炎の思念体』を身に付けるものがいると言われている。
炎の思念体とは、炎を自由に操り、そして………自分の体に取り込み自由自在に体の細胞を変えることできる。
炎により再生することも可能と言われている。
伝説で称される不死鳥と同じ力を得ることができるということだ。
それがカインだったということになる。
炎は激しさを増し、段々と範囲を拡大しつつある。
それを周りにいる生徒がみたり、アスカ先生がみたりしている。
ルミとキラそしてレンはほんのすこし離れた場所で炎を見つめていた。
カインの武器が完成する時をじっと待つ。
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