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その者は目覚めた。
何もなく部屋とは呼べない真っ暗な空間で。
?「‥‥一体どれくらいの時を眠っていたのだろう?」
言いながら自分の手を握ったりして感覚を取り戻していた。
?「いや‥‥時など関係ないか‥‥‥‥ただ友との約束を果たす時が来ただけか‥‥」
顔を上げた男の右の瞳は真紅に輝き左の瞳は真蒼に輝いていた。
?「行こうか‥‥‥約束を果たしに‥‥麻帆等学園に‥‥‥」
男は立ち上がって何もない空間に人が通れる位の光の穴を作った。
その光る穴に入ると穴が消えて真っ暗な空間に戻った。
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