444人が本棚に入れています
本棚に追加
空間から出てきた
美少女は金髪で
ヒラヒラした
帽子をかぶっている。
『ごきげん
いかがかしら?』
美少女はニコッと
笑いながら
少年に話しかける。
それに対して
彼はただただ
驚くしか出来なかった。
『い…いや、
ごきげんとか…
言われても…』
『あら?
不機嫌だったのかしら?』
『いや、
そういうわけ
じゃなくて…
ほら、あれだよ。』
『あれって…なぁに?』
『うえ~と…その~…』
彼は少女のペースに
飲まれていく。
少女から発せられる
気品あるオーラと、
どことない妖艶な
オーラが彼を
緊張させる。
そんな彼を見て
少女はクスクスと
肩を揺らして笑っている。
『なにが
おかしいんだよ…』
『ごめんなさい?
あなたがあまりにも
可愛く見えたから。』
『か!?可愛い!?』
少年の顔が紅に染まる。
『ええ。とっても
可愛いわよ?』
少女は微笑みながら
少年を見つめる。
『おおおおお前な!!
へ!変なこと
ばっかり言うなよ!』
顔を紅く染めて
反論する少年。
『っていうか、
お前は誰だ!』
『あら、名前を
聞きたかったら
まず自分からじゃない?』
『うぐぐ…
結城(ユウキ)
高臣(タカオミ)だ…』
『くすっ…
私は八雲(ヤクモ)
紫(ユカリ)よ。
よろしくね。』
最初のコメントを投稿しよう!