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紫は平然とした顔で、
『大丈夫よ、
すぐに慣れるから♪』
と、言った。
『いやいや…
不安だらけなんだけど…』
『大丈夫だって♪
この世界の住人は皆、
優しいわよ?(たぶん)』
『たぶん!?
今、たぶんって
いったか!?』
『言ってないわ♪』
と、こんな感じで
紫に振り回される高臣。
『というか、あなた。
そんな心配するほど
実力がないの?』
『いや、この世界の力と
おれがいた世界の力は
同じなのか?』
『…そうねぇ…
なんなら戦ってみる?』
『誰と?』
『私とよ?』
『おまっ!
何言ってんだ!』
『何、驚いてるの?』
『いやだってさぁ!』
『『男と女じゃ力の差があるからできない』とか?』
『…まあ、
あんまり口に
出したくはなかったんだ
けどさ…』
『心配して
くれるのは
嬉しいんだけど、
私は妖怪よ?しかも…
そこら辺にいる
三流の妖怪じゃないわ♪』
『…怪我しても
しらないからな…』
高臣はどこから
ともなく出現させた
黒刀を握り構える。
それを見た紫も
スキマから傘を
取り出し、
相手を見据える。
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