戯れ言-ｻﾞﾚｺﾞﾄ-

狸寝入り

最近家にいるのが退屈で
早めに学校に行くようになった。

教室に入れば既に
数人がゲームをしていた。
最初は見ていたが
そのうち眠くなってくる。

カバンを枕代わりに
床に寝転がり、目を閉じる。

でもどうしても
気になることがあって
なかなか寝れない。

自分がいなかったり
寝ているとき…
友達は一体どんな話を
しているんだろう？

普通にゲームのこと？
それとも今日の時間割り？

…もしかして自分のこと？

気になって寝れない。
だから寝たふりをしてみた。

そして今回、狸寝入りをして
分かったことがあった。

ひとつ、腰が痛くなった。
ふたつ、ホントに寝てしまう。
みっつ、予想外のことが聞ける。

ちょっと大変だけど
面白いと思った。
それに自分にはとても
都合がよかった。

寝ていることにすれば
話し掛けてもらえなくても
寂しくならないんだ。

孤独を感じない。
それは僕にとって幸せ。

狸寝入りも悪くないかな？
何て言ったら笑われそうだけどね。