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大黒埠頭までで、俺は限界だった。
本能的に、アクセルから足が離れる。
これ以上加速するな
死ぬぞ
本能が脳に忠告する。
――――いや
「行ける!俺のランエボなら、きっと………!」
俺はまた、アクセルに足をつける。
急加速。
あの世に魂が引っ張られるようだ。
トラックが2台、並んでいる。
左に曲がれる―――
すると何故か、白いGT-Rはスピードを落とす。
ヴンッ
「な!?」
トラックの影にはシルビアがいた。
俺は、ハンドルを切った。
「曲が――――」
ドオン!!
白いGT-Rが、風のように去っていくのが見えた。
「あれが……白い疾風……!」
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