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800馬力とは、本来車にあわない、いわゆるじゃじゃ馬だ。
優斗のランサーエボリューションは、810馬力、トルク75だ。
車としてはとてつもない速さを出せるが、乗り手の実力次第で、車は表情を変える。
810馬力もあれば、時速300キロを出すこともそう難しくない。
だが、300キロに到達すると、なんということもない緩いカーブも、異様に鋭く迫る。
深夜の湾岸線で、優斗は破壊したランエボを見つめた。
やがて明るくなり、朝になる。
それまで、優斗はランエボをずっと見ていた。
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