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走り屋の実力は、走りを見ていればすぐにわかる。
この赤いスープラは、上等だ。
「派手なスープラだな」
スープラの流れるようなドリフトに目を奪われそうになる。
「700馬力ってとこか」
見る限りで、スープラはまだ本気で踏んでいない。
「意地でも本気ださせてやる」
勇はギアを6速に変え、踏む力を少し上げた。
GT-Rはぐんとスピードを上げ、スープラを追い抜く。
有言実行、
スープラは本気になったようだ。
2台の車はほぼ同じ速度のまま、湾岸線に入った。
すると、後ろから異様な雰囲気を感じた。
初めてではない。
「速い……こんな速い車が……?」
風を斬り、2台を追い抜いたのは白いGT-Rだった。
「白い疾風ッ」
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