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街を少しばかり郊外に走らせるとその家は見えてくる
木造二階建て、築20年くらいってところ
まあどこにでもある一般的な一軒家なわけだ
その二階の一角にその青年の部屋がある
部屋に入れば昼間のハズなのに薄暗い
遮光カーテンで光をほぼ遮断してるんだ
そしてワケのワカらないパソコンみたいな機械のLEDがパチンコ屋のネオンみたく妖しく光ってる
机らしき所にはよっぽどアタマが良くないと分かんない本がズラリ
まるでどこかのアブナイ軍事施設みたいな中で奴はいた
髪は結構長髪で
メガネは…かけていない様だ
外に出てないのかは知らないが肌が白人に負けないくらいまっ白い
服装は上下白のスウェットを着ている
近くにはカロリーメイトとポカリスウェットのゴミが散乱している
そしてずーっとパソコンのモニタを見つめて何かやってる
奴のキーボードを打つ手はここ数カ月なんてレベルじゃない
速射、いや神射とでも言うべきかな?
まあ少なくとも奴にとっちゃパソコンなんてお手の物ってことはワカる
彼はいわゆるナード(Nerd:基本としてオタクを指す)ではないが
ギーク(Geek:電子系が得意なナードの意)だ
じゃあ奴はこれからギークって呼ぶことにしよう
実はこのギーク、そこらのジョック(Jock:男性における人気者等の意。分かりやすく言えば"リア充")なんかよりも数億倍スゴいんだ
何でかって?
奴は…
天才なんだ!
天才っつってもそこらのブレイン(Brain:ガリ勉)なんか相手にならない
大学の学者でさえ敵うかどうかワカらない
もしかしたらそれよりも天才ってくらいアタマがいいんだ
昔話をしよう
奴は小学校の時周りのみんなが"1+1=2"をやってたときに二次方程式を解いていたのだ
小学校おわりごろにはアッカーマン関数をやってのけた
そのくらい天才なのだ
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