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ママとパパが動物病院にレオを連れて行った。
もちろん僕も付いて行った。
動物病院の先生はレオを診察しながら目を細めて、ため息をついた。
そして僕を横目でチラッと見つめママとハパに言った。
「小さな子の前で話せる内容ではないので…席を外させてほしいのですが…」
ママとハパは何かを感づいた様子で僕の手をギュッと握りしめ僕の目線まで腰を落とした。
「前にママがレオは、おじいちゃんなのよって話したの覚えてる?」
僕は頷いた。
ママは少し、ためらっていたパパが、そんなママの肩にポンと手を置いた。
「俺が話すよ」
パパが僕の頭に大きな手を乗せた。
くしゃくしゃと掻き乱される。
「レオは…おばあちゃんの所(天国)に行くかもしれない」
「レオ…死んじゃうの?」
「そう…ですよね…先生?寿命ですよね…」
先生は、また大きな、ため息をはいた。
「…レオ君は人で言うなら100歳を越えた、おじいちゃんなんだよ…。犬は人の倍の速さで年をとる…悲しいかもしれないが避けて通れない運命なんだ…」
先生は続けた。
「熱を出したのも老いた事で抵抗力が減り菌を、やつける力が出せないからだろう」
先生は僕に頭を下げた。
「熱を下げる事は出来る…でも寿命を延ばす薬はない…すまない…」
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