35人が本棚に入れています
本棚に追加
Keito.side
今日も俺の彼女はオヒメサマ。甘やかしてる俺も俺だと龍太郎から言われたこともあるけど、それは別にいいじゃん。俺は侑李に嫌われたくないんだもん。
「圭人、お茶」
「はいはい」
「圭人、チョコ食べたい!」
「山ちゃんに貰ってくるよ」
みんな、毎回毎回大変だなって言ってくるけど、大切な人に尽くしてるんだから、大変なわけないじゃん。
光ならわかるでしょ。伊野ちゃんにあれだけ振り回されてるのに、いっつもデレデレしてるし。あのときはジャニーズとは程遠い顔をしてる。
薮くんだって、高木くんが嫉妬深いからって極力他のメンバーと話さないようにしてるし、高木くんが泣き出したら直ぐ様機嫌をとるし。
大ちゃんも、龍太郎と一緒にいるためだけに、いつもどれだけの労力や時間を費やしているか。
山ちゃんと裕翔は本当に漫画に出てきそうなくらいのバカップルだから無縁なのかもしれないけど、・・みんなに比べたらまだマシな方なんじゃないの?
「けーとー、早くしてよー」
「ちょっと待ってて」
・・俺は侑李の傍に行ったときに見れるあの笑顔さえあれば、生きていける気がする。
我儘を受諾。
だって好きなんだもん。
end
.
最初のコメントを投稿しよう!