君に、恋をした

2/6
前へ
/27ページ
次へ
Kota.side テレビに映る君、澄んだ歌声、嗚呼、美しい。・・なんて。格好をつけながら感想を。 「はあ・・」 笑顔で見ていたいのに、口から出るのはため息ばかり。わかってるんだ、理由なんて。自分のことなんだからわかってるくらい当たり前なんだけど、やっぱり認めたくはないわけで。 「恋をした、かもな」 テレビに映るあの姿に、あのくしゃっとした笑顔、そして何より、あの声に。・・あり得ないなんてわかってる。第一自分が一番あり得ないって思ってるんだから。 「・・初恋は苦いのか」 苦い苦い叶うことのないこの恋を、俺の初恋にしてしまうのは何だか悔しくて。でも、恋をしてしまったのは俺で。 「何だかなー。」 録画した高木雄也のシーンをもう一回リピートしながら、何十回も見た事実を隠すように、その画面に釘付けになった。 澄んだ声に、恋をした。 叶わないなんてわかってるけど。 end はい、このような駄作の集まりの小説でございます(^q^`) .
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加