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Kota.side
テレビに映る君、澄んだ歌声、嗚呼、美しい。・・なんて。格好をつけながら感想を。
「はあ・・」
笑顔で見ていたいのに、口から出るのはため息ばかり。わかってるんだ、理由なんて。自分のことなんだからわかってるくらい当たり前なんだけど、やっぱり認めたくはないわけで。
「恋をした、かもな」
テレビに映るあの姿に、あのくしゃっとした笑顔、そして何より、あの声に。・・あり得ないなんてわかってる。第一自分が一番あり得ないって思ってるんだから。
「・・初恋は苦いのか」
苦い苦い叶うことのないこの恋を、俺の初恋にしてしまうのは何だか悔しくて。でも、恋をしてしまったのは俺で。
「何だかなー。」
録画した高木雄也のシーンをもう一回リピートしながら、何十回も見た事実を隠すように、その画面に釘付けになった。
澄んだ声に、恋をした。
叶わないなんてわかってるけど。
end
はい、このような駄作の集まりの小説でございます(^q^`)
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