Prologue

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「さて、終始無言だった君達とはさっきの二人とまた違う会話が楽しめそうだな」 男は微かに笑ったような様子で話しかける 「まず、なんでこんなことを?」 「やはりその質問がきたか… だがそれは簡単だ。君達はこの世界で唯一はっきりと魔法の才能が確認できたからだ」 「それでも、別にわざわざ向こうの世界に連れてく理由にはあまりなってないわね。あなたが私達を連れていきたがる理由を説明しなさい」 すると男からは小さな笑い声が漏れる 「やはり面白い。先程の二人とは大違いだよ…そうだな、理由と言える理由は[無い]。だが、別に何かに落とし入れようなんて魂胆も無い。これは真実だ…」 「そう…それで?私達はその異世界とやらへ行ったら何をすれば良いのかしら?」 「[何も]…だ。ただ自由に望むがままに魔法学校へ通い魔法を身につけ世界に馴染めば良い。時が来たら歯車は自然と回りだす」  
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