準備と。

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        ◇◇ ラダさんの家から出てきた俺の背中にある物を見て、何それ何それと言うリンの質問に、リュウに貰ったと説明しつつ向かった場所には、 「着いたぜ、ここなら大丈夫だろ」 ラリノの言う通り、ラダさんの家の裏にある川の向こう側には少し広い場所があった。 周りは木ばっかりで、人通りも無い。 戦うには持って来いの場所だった。 「良い場所だな」 「だろ? 俺もよく小さい頃に遊びに来てたぜ」 思い出す様にしみじみと呟くラリノは、何故かおじさんみたいで笑ってしまった。 「よし、じゃあ早速やるか」 「ああ」 ラリノが声かけると、皆は俺達から離れて、日陰に向かって行った。 ただキョウだけは腕を組んで、また皆の隣の木陰で立ってこっちを見ていた。 俺はラリノと離れて、「いいぜ」と頷く。 それにまた頷いたラリノは、胸の前で手を合わした。 ぱんっ、と高い音を響かせ合わされた手からは、次にはバチリと雷特有の音がした。 ゆっくりと手を離すと、その間からはギラリと光る大きな刃が見える。 ラリノの武器、"雷鎌(らいがま)"だ。
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