一日目:美しき子供

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-MC指令室- アイリス 「隊長、アイリス=メトロス只今帰還いたしました」 ガルディ 「詳細は?」 アイリスN 「彼はガルディ=メトロス=…以下省略、 このメトロスカンパニーの総司令官であり、私、アイリスの父親でもある。 つまりは、私は、この人殺し組織の末裔。 後から入ってきたケヴィンとは違い 私は、細胞レベルで血に染まった、殺人鬼…」 ガルディ 「アイリス」 アイリス 「っ 此方の資料に…と、先程ケヴィンから彼の任務の詳細資料も受け取りましたので、そちらも…」 ガルディ 「…ご苦労」 アイリスM 「本当に、無機質… 私も、ああいう対応が出来るようになるのだろうか? 否、私はそれを望んではいない…」 アイリスN 「私は、この、自らの人殺しの、血に染まった運命に、毎晩枕を塗らしていた。 辛い。 命を奪ったその相手に、家族に、申し訳なくて… また、やはり、命が命で無くなる瞬間が…単純に、怖い… ケヴィンが羨ましい。 あの人はいつでもこの道から離れる事ができる… 私と違って…」 ガルディ 「アイリス」 アイリス 「っ 申し訳ありません 直ぐ、次の任務に…」 ガルディ 「その事についてなのだが…」 アイリス 「?」 シズク 「ガルディ様、例の人物、お連れしました。」 ガルディ 「ご苦労、下がれ」 シズク 「はい」 ガルディ 「“コレ”がお前の新しい任務だ」 アイリスN 「そう私の前に差し出された“それ”は 真っ白な髪に透き通るような空色の瞳、上質な陶磁器のように滑らかな肌をした ひどく美しい子供だった。 …のだが、着ているものはとてもみすぼらしくて…その容姿故に、余計にそれが際立っていて…」 アイリス 「あ、あの…これは…?」 ガルディ 「急遽入った任務だ。 お前はこれからしばらく“それ”面倒をみてもらう。 必要な物は一通りお前の部屋に用意した。 が、足りなければその都度用意しよう。 説明は以上だ。 下がれ。」 アイリスN 「そう言われて 私は一方的に指令室を後にさせられた…」 -MCアイリスの部屋- アイリス 「あ、の…」 カノン 「………」 アイリスM 「………どうしたら…」 カノン 「名前…」 アイリス 「へ?」 カノン 「僕はカノンと言います あなたのお名前は?」 アイリスN 「そう柔らかく微笑むその相手は その見た目通り、やっぱり綺麗な声で、私は、思わずその存在にうっとりと見惚れてしまった…」
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