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カノン
「あの…」
アイリス
「あっ…っと
わ、私、アイリス!
アイリス=メトロス=ウィリアム=ケヴィック=サディリア=カナン=ホワイト!」(本名は早口に)
カノン
「アイリス…さん?
クスっ
これから、宜しくお願いします」
アイリスM
「ど、どうしよう…
可愛すぎる…
…けど、だから、余計に…」
アイリス
「あ、あの…
何か、服貸してあげようかっ?」
カノン
「…え?」
アイリス
「せっかく可愛い女の子なのに…そんな格好だったら勿体ないわ」
カノン
「あの、僕…」
アイリス
「あの、私のお下がりなんだけど、綺麗なワンピースがあるのっ
お気に入りだからとっておいたもので…きっとあなたによく似合うと思うんだけど」
カノン
「あ、あの…」
アイリス
「あっ
着かたがわかんないよねっ
今着せてあげるね………………………………………………………」
アイリスN
「心臓が止まった、気がした。
カノンは…ボロボロのTシャツの下は、裸で…まぁ
それぐらいまでなら予想もついたのだけれど…
その……太ももと太ももの間の…付け根に……1本と、2個が…」
アイリス
「キャァアアアアアアアアアアアっっ!!!?」
...
アイリス
「ごめんなさいっごめんなさいっ
私、てっきりっあのっその…っ」
アイリスN
「背中越しに謝る私。
と、多分、苦笑いに、服を着る、“少年”カノン」
カノン
「そんなに謝らないでくださいっ
わかりづらい僕も悪いんですし」
アイリス
「そんなっ
あの、そのっ私が…っ」
カノン
「あ、もう良いですよ」
アイリスN
「彼の合図に振り向く私は…」
アイリス
「……ほんっとうに
ごめんなさいぃっ」
アイリスN
「やはり謝罪の言葉で…
…と、いうのも、勿論先程の惨事が原因というのもある、が
今現在、彼の着ているものが……先程のお気に入りのワンピースだということ
が原因でもある」
アイリス
「ごめんなさいっ
服、それしかなくてっっ」
カノン
「いや、あの、大丈夫ですから
…というより
ありがとうございます
お気に入り、僕なんかに貸してくれて」
アイリスN
「そう言って微笑むカノンはやっぱり可愛いらしくって…
……私は大きく頭振りをして、飛びかけた意識を取り戻す。」
アイリス
「もうっ
何で服が支給されて無いのかなっ?
ごめんなさいっ
明日、ちゃんとお願いしておくから」
カノン
「はい
ありがとうございます」
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