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アイリスN
「カノンをベッドにむかわせた後
私はとりあえず酔いを冷ますべく、部屋備え付けのシャワールームに足を引きずった」
アイリス
「そういえば…
カノン君、昨日ご飯どうしたんだろう…」
アイリスN
「また、一つの罪悪感が胸を刺す
自らへの戒めを込めて、私は頭から冷水をかぶった…」
シズク
「アイリス様、いらっしゃいますか?」
アイリスM
「…シズクさん…?
どうしたのかしら、こんな朝早くに」
アイリス
「開いてます(遠くに)」
シズク
「失礼します」
アイリスN
「私はぬれた髪を縛りバスタオルで身体を被うと部屋に戻り会釈をする」
アイリス
「ごめんなさい
こんな格好で…」
シズク
「ご入浴中でしたか…
こちらこそ失礼いたしました」
アイリス
「それで、えっと
どういったご用件でしょう?」
シズク
「先日、荷物の中に彼の洋服をいれ忘れたので、そのお届けと…」
アイリス
「あぁ、わざわざすみません
今日、とりに行こうとしていたのですが…」
シズク
「後、こちらを…」
アイリスN
「そういって彼女は銀塗りのアタッシュケースを差し出した」
アイリス
「これは…?」
アイリスN
「開くと、中には注射器と液体の入った瓶がいくつか入っていた」
シズク
「これは彼が生命を維持するためのエネルギーになります
…1日三回欠かさず投与して下さい」
アイリス
「え…?」
シズク
「中には三日分用意されていますので
三日後にまたお届けに上がります
では失礼します。」
アイリス
「ま、まって!」
シズク
「はい?」
アイリス
「えっと…
あの…」
シズク
「何か?」
アイリス
「カノン君って…いったい…」
シズク
「詳しくは申せませんが…
彼は普通の人間とは異なる生物に当たります」
アイリス
「え…?」
シズク
「基本的な能力等は人間とは変わりませんが、その成り立ち、生命維持の方法が私達とは少し異なります」
アイリス
「え~っと、じゃあ
ご飯は食べない、とか?」
アイリスM
「じゃない!
そんな事はどうでもよくて!」
シズク
「はい」
アイリス
「じ、じゃあ…っ」
シズク
「申し訳ありません
私から話せる事は以上です」
アイリス
「えっ?」
シズク
「また、追って連絡があると思いますので、本日はどうかご勘弁を」
アイリス
「………わかりました」
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