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ふぅ、これでこの学校ともサヨナラか…
僕は校門の所で振り返り、校舎を見て、帰り道を歩き始めた。
「…はあ…はあ…おーい深月!!」
と思ったら郁斗が、後ろから走ってきた。
「…はあ…お前良いのかよ」
「何がさ？」
「転校…するんだろ？未練とかないのかよ？」
「ない…と言ったら嘘になるけど、まぁ仕方ないじゃん」
「…け、けどよ」
「それに、正直言うとわくわくしてる。新しい学校に行くからね」
「深月…」
「大丈夫。向こうでだってうまくやれるよ！」
「そうか…そうだよな！深月の事だ。大丈夫だよな！」
「うん!…あの、郁斗？」
「ん？」
「…ありがとね」
「へへ…また一緒にどこか行こうぜ！」
「うん!」
こうして僕は桜花学園に転校する事になった。
この時はただ転校出来ることにわくわくしていただけだったが…
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