――記憶――

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僕と絵夢は外に出て近くにあるイルカ公園へと向かった。 夏の終わりで少し涼しくてオレンジ色した夕焼けが綺麗だった。 久しぶりに外で遊べる事にご機嫌な絵夢の手をしっかり繋ぎながら歩く。 公園に着くと真っ先に絵夢は大好きなブランコに走って行った。 ブランコに乗り押してとはしゃぎながらせがむ絵夢。 「じゃぁ、10回押したら帰るんだょ」 静かに諭しながらブランコを2、3回押した。 だがトイレに行くのを我慢していたのが限界にきていた。 「ちょっと待ってて絵夢、お兄ちゃんトイレ言ってくる絶対に離れちゃ駄目だょ!」 絵夢に言い聞かせて慌てて近くにあるトイレへと駆け込んだ。
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