――記憶――

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「大丈夫!やっつけてやるから!」 絵夢をなだめて犬を威嚇するように睨む。 するとウーッと低いうなり声をあげながらにじり寄ってくる。 少し後退りしながら何かないかと辺りを見回した。 何もない…落胆しかけた。 すると不意にそうだ…!と思いつくと僕は足下の砂をわし掴みし犬の顔面に目掛けかけた。 するとキャンッ!と情けない鳴き声をあげると犬は呆気なく走り去って行った。 はぁ…と安堵した瞬間身体の力が抜けた。
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