第2章 ‐水戸 泰一‐

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   「泰一、お前やっぱすげえな!」  「水戸君、今度勉強教えて!」  「まじで才色兼備だよね~」  教室まで続く廊下が騒がしいのはいつ  ものこと。けど今日は一段と、声を掛  けてくる連中も視線を投げてくる人も  多い。  少し不思議に思いながら教室に足を踏  み入れると、振り返ったクラスメイト  たちが一斉に歩み寄ってきた。
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