第2章 ‐水戸 泰一‐
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「…ま、じ?」 確かにいつもよりかは手応えがあった けど、まあ30位以内に入ってたら上出 来だと思ってたけど。 ゼロがないじゃないか。 黒板の文字も騒いでいる友人も、目に 映る光景に脳が付いていかなくて、口 を開けたまま暫く思考が停止した。 そんな俺の肩を叩いたのはやっぱり佐 藤で。 我に返り、教室に響くおめでとうコー ルに思わず頬が緩んだ。
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