第1章 ‐久住 春樹‐

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   ガラッと勢いよく扉を開けると、一瞬  だけ静まりかえった教室はすぐに黄色  い歓声で埋めつくされた。  「キャー!久住先輩!」  「なんで2年の教室に?!」  「かっこいい~っ!」  その声につられるように廊下にも瞬く  間に人だかりができている。  そんな事も気にせず群がる群衆をかき  分けながら進むと、目当ての人物は窓  際の席で机に突っ伏して眠っていた。
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