第1章 ‐久住 春樹‐

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   諭吉は受け取ったスリッパの埃をはた  くと、バカだのブスだの書かれた文字  には目もくれずに欠伸をしながら履い  た。  「…で、誰だよ?」  低い声が教室に響いて、瞬時に教室は  静まり返る。  「諭吉に手出したんはどいつだ?」
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