第1章 ‐久住 春樹‐

7/10

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
   「…離せ、諭吉」  振り向いた先には無論、諭吉が立って  いて。振り払おうとする俺の腕を更に  強く掴んだ。  「春樹がスリッパを探してくれた。   だからもういいんだよ」  そう言って諭吉は、優しく笑った。  なんだよ、そんな顔で笑うな。これだ  からお前には一生勝てねえんだ。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加