終章

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「拓海…? 俺 もう 行くよ…?」 眠っている拓海に声をかける。 先週 休日出勤をした拓海は 今日 月曜日に代休を取っていた。 「う~ん… 伸ちゃん もう 行くのかよぉ… 」 ガシっと 腕を掴まれた。 まだ 目は 開いてないくせに 力は 強い。 「ああ、行ってくるから…」 拓海の腕をそっとほどくと いきなり ガハッと起き上がって 抱きつかれた。 「ヤだ、ヤだ!行かないで~」 「はあっ?!」 僕が 呆れた声を出すと 拓海は、ガハハハ!と大声で笑い出した。
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