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放課後、職員室を出て ちょっと休憩する為に 缶コーヒーを買って 屋上に行った。
僕がいつもの指定席である場所に向かうと 先客がいた。
…あれ?風見…?
風見は 僕を見つけると すぐに 立ち上がった。
「どうした?風見。帰らないのか?」
「伸ちゃんてさ…」
風見は 僕をじっと 見ながら言った。
「ん?」
「もしかして バカ?」
「は…?」
確かに ぼーっとしたところは あるけど… こんなに面と向かって バカと言われる筋合いは無い。
「なんだよ…それ?バカにしてんのか?」
「いや、だって みんな 俺の親父に気ぃ遣って、先公だってゴマすってくんのにさ… 伸ちゃんだけ なんか 違うからさ… バカなのかなって思って」
風見は 至って真剣な様子だった…。
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