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暫く走ると 後ろを振り返って、ホッとしたように 風見は 立ち止まった。
「ごめんな… 伸ちゃん。嫌な思いさせて…」
風見はペコリ と頭を下げた。
「いや、そんな… いいよ… それより お父さん 怒ってないかな… 失礼なことしたかも…」
「何 言ってんだよ。失礼なのは 向こうだろ?」
「ま、まあ… ね…」
「…キス… されてない?」
「ああ、大丈夫」
僕は ニコッと笑った。
「良かったあ…」
風見は 膝に手をつき、ほぅ…っと 息をついた。
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