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「俺… 武内に ちゃんと話すから… 伸ちゃんが俺の恋人だって…」
「え…でも そんなこと言ったら 拓海もゲイだって判って…」
「いいよ。別に」
拓海は 僕の目をじっと見つめた。
「伸ちゃんさ… 歳上だからって 我慢してんじゃないの?俺、伸ちゃんに 気を遣わせてたんじゃないのか?」
「ち、違うよ…。俺が勝手に…」
拓海の真っ直ぐな目に 言葉が出なくなってしまった。
…大人でいなければ… そう思って 確かに素直になれないでいた…。
たかが 七歳差… されど 七歳差…
僕は 拓海より 随分 汚れた大人なんだ…と感じていた…。
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