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お互いに解り合えたことが 嬉しくて ちょっと 浮かれていた。
朝 風見に遇うまでは…。
このままじゃ よくないよな…
ちょっと 気が重たかったが、風見にちゃんと説明しなければ…と思った。
「伸ちゃん、おはよ」
「おぅ…風見、おはよ… 」
「あのさ…、あれから 親父、何も言って来てないよな? 」
「ああ、うん。大丈夫」
「なんか 恥ずかしいよ… 俺… 」
「何 言ってんだよ」
僕は 笑った。
「だってさ… 俺も 親父と同じようなことしようとしてたんだもんな… 伸ちゃんの気持ちも考えないでさ…」
「風見…」
「ごめん…」
風見は 僕の髪をくしゃっと 撫でるようにすると 恥ずかしそうに「 先、行くわ!」と走って行ってしまった。
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