拓海VS風見

3/10
前へ
/92ページ
次へ
放課後、 残って テストを作っていると、風見がガラッと 扉を開けて 職員室に入って来た。 「失礼します」 珍しく 丁寧に頭を下げる風見に 他の教師も驚いているようだった。 「風見?どした?」 「あ、伸ちゃん、ちょっと… いい…ですか?」 キョロキョロと 周りを気にしながら 風見が言う。 僕は 手元にあった紙切れに 『屋上』と書いて 風見に見せた。 「解りました」 風見は 素直に 頷くと 職員室を出て行った。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

264人が本棚に入れています
本棚に追加