拓海VS風見

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「あの… もしかして それって 女?」 「いや…」 「じゃあ 男っ?!」 「ああ…」 「うわ~ マジかよ…」 風見は 頭をガシガシ掻きながら 何か 考えている。 「うん…マジ…」 「そっかあ… 伸ちゃん 男と付き合ってんだ…」 「ど、どうしたんだよ?」 僕は 不思議になって風見の顔を見た。 「うん!嬉しいんだ!」 「え…」 「だってさ、伸ちゃん 男でもイケるってことだろ?俺にも可能性あるってことだろ?」 「え、でも あの 俺、別れる気は 無いから…」 「そんなの 判んないよ。何が起こるか判んない。伸ちゃんが 全く男がダメってのに比べたらさ!」 風見は ニコニコしている。 「風見、無理だよ!俺 もう 拓海のことしか… 「拓海って言うのか…」 「あ… うん…」 「逢わせてよ」 「えっ!」 「そいつが 半端な気持ちじゃないか 俺が確かめる」 「いや… それは ちょっと…」 「とりあえず そいつに 聞いてみて」 風見は 強引に 言うと じゃ… とその場から 去って行った。 …うわ~ どうしよう… 修羅場って言うの?こういうの… 武内くんなら ともかく 拓海と風見… なんだか ただ事では 済まない予感がした…。
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