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「…で?お前は 伸ちゃんのどこが好きなの?」
拓海が いきなり 切り出した。
「え… あ… うん、なんていうか、可愛いし… ほっとけないっていうか。大人のくせに 頼りなくて、なんか要領悪くてさ…」
「あ~ 判る、判る!そうなんだよな。なんか 俺が 守ってやらなくちゃ!って感じだろ?」
「そうそう!そんで、なーんか 不器用なんだよな~」
「うん、うん 確かに!」
二人が なんだか 意気投合しはじめた…。
僕は コーヒーをトレイに乗せて リビングに行く。
「あの~ なんだか 悪口言われてない?俺…」
二人が 僕の顔を見てハモった。
「誉めてるじゃん!」
「そ、そうかなあ…」
なんとなく 三人で笑った。
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