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「風見はさ~ 顔もいいし、金持ちなんだから、今まで 相手に不自由しなかったんじゃないの?」
拓海が不思議そうに聞いた。
「うん。まあね。好きだと思ったら 大抵 自分のものになった。女でも 男でも」
「じゃあ 別に わざわざ こんな歳上の平凡な男に拘らなくても…」
僕が言うと 二人に ジロリ と睨まれた…。
「伸ちゃんはさ~ 判って無いんだよな~。自分の魅力」
拓海が言い、そうそう と風見が言う。
「な、なんだよ… 虐める気?」
「全く… 優柔不断で困るよな… でも、ま、判るよ。風見もいい男だし。こんなイケメン二人に想われたら 迷うよな~」
「自分でイケメンって言うな」
僕は 笑った。
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